07_BtoB企業 コーポレートWebサイト リニューアル時に社内で検討しておくべきこと~後編 リニューアルを安価で抑える方法

前回お話した「コーポレートWebサイト リニューアルについての社内検討」が完了したら、
いよいよWeb制作会社に声をかけてコンペ実施、となります。

 

今回は、前回の①~④以外に、見積(制作コスト)のパラメータになる項目について、解説します。
これらの項目をどうするか、によって見積金額が大きく幅がでますので、しっかり方針を決めて、見積依頼をしましょう。

 


 

■サイト上のコンテンツの「棚卸し」

 

リニューアルの機会に、当然「これまで放置してきた各掲載情報(コンテンツ)を整理したい」
(古いものは削除または更新、必要なものは新規追加)となると思います。

 

が、実はこの「やり方」と「役割分担」でコストが大きく変わります。

 

現状サイトにある全コンテンツの要・不要の見極め、これをコンテンツの「棚卸し作業」と呼びます。

その情報を新しいサイトに引っ越しするのか、引っ越し不要で捨ててしまうのか、誰かが判断しなければなりません。

 

これは外部に委託すると当然、工数=コストが発生しますし、
結局、社内の各部署の方々にヒアリングしないとわからない、となりますので、
ここは頑張って社内で実施しましょう。

 

一番シンプルなやり方は、

・現状のサイトマップ(ページ一覧表)を作成 → 関係部署に締め切りを設けて「要」・「不要」を回答させる

という作業です。

 

*サイトマップは自動で作成するツールがあります。

「sitemap.xml Editor」
「Website Explore」 ほか

 

この棚卸作業は、当然、現状サイトのページが多ければ多い程、
かなりの工数(対応期間)が発生しますので、前もって準備期間を設けておきましょう。

 


 

■「新規コンテンツ追加」

 

いま掲載されていない情報を追加するのを自前でやるか、アウトソースするか、というお話です。

 

取材~新規ライティング+構成をプロにアウトソースすると当然コストがかかりますが、
その分、第三者(プロ)の目で見直しやボリュームの統一が図られるため、クオリティやその後の効果は高いものになります。
(専門性の高いBtoBサイトでは、依頼する制作会社のライターのスキルレベル、業界知識の見極めも重要です)

 

一方、ここを社内で対応するとコストは大きくセーブできますが、社内負荷が高くスケジュールが遅延したり、
クオリティも社内対応者のスキルにより、掲載情報の質やボリュームがバラバラになるリスクがあります。

 

アウトソースした場合に内製とどのくらいのコスト差になるかわからない場合は、
「あり」「なし」で見積り依頼すればよいのですが、
その際にも「新規でおおよそ●ページの新規原稿制作が必要」と明確に伝えないと、
正確な見積がでない事態になるので注意しましょう。

 


 

■CMS導入の要・不要

 

CMSとは、Contents Management Systemの略で、htmlソースを触れない社内担当者でもサイト更新を可能にする仕組みです。
リッチテキストを編集する要領で、サイトの更新や編集が可能になります。

 

現状課題が「サイトの更新頻度」であれば、このCMSを導入する必要が出てきますし、
実際に現状のWebサイト リニューアルではほとんどの場合、CMS導入がマスト要件になっています。

 

しかし。

CMSを導入するには設計~構築コストと期間が余計にかかります。
そして、CMSがあれば更新頻度が上がるとは限らないのです。

 

事実、
「CMSはあるものの、対応していた人が退職して誰も触れず塩漬け状態」
「社員が各自で更新して統制が取れずにWebサイトが壊れた」
というケースは、非常に多いものです。

 

Webサイトは構築して終わりではなく、継続した運用がポイントです。

「社内に継続して更新できるリソースは確保できるか?」を検討し、
難しいようであればCMS導入に拘らず、制作会社に対して公開後の運用のアウトソースと、その料金について確認しましょう。

 


 

■URL

 

公開時のURLは現状のままでいくのか、この機会に変えるのか、は重要なポイントです。

 

リニューアルであれば既存のまま変更しない方が、SEO対策的には圧倒的に有利です。

が、サイト更新に伴いディレクトリやページ個別のURLが変わりますので、
なくなったページから新規ページに誘導する「リダイレクト作業」を見積に含めるよう指示しないと、
後から追加費用でモメるもとになりますので注意しましょう。

 

*リダイレクト・・・・サイトにアクセスしようとしたユーザーを、最初にリクエストされた URL とは
別の URL に移動させること。SEOを行う上でよく用いられるのは301リダイレクト。

 


 

■サーバ環境

 

サーバ環境をリニューアル提案の対象範囲とするのかどうかは明確にしておきましょう。

 

A)いまのインフラをそのまま利用する
・・・外部から制作会社が管理権限でアクセス可能か?
CMS導入の場合、アプリケーションの必要バージョンがインストール可能か?

 

B)この機会に更改して提案を希望する
・・・どのくらいのセキュリティ、バックアップレベルを求めるか?
付き合いのあるベンダーや指定データセンターなどがあるか?

 

*中小企業では、Webサーバとメールサーバが同一環境にあることもめずらしくありません。
メールサーバの以降は、Webサイト構築コストとは別に発生しますので、まずは現状をきちんと把握し、不明な場合はそれを明らかにして見積依頼をしましょう。

 


 

■スマートフォン対応について

 

これまでお話しした通り、BtoB Webサイトにおいてもスマートフォンのアクセス率が増加しており、なによりSEO(自然検索最適化)対策的にもスマートフォン対応は無視できない状況になっています。

ですので、これからのリニューアルでスマートフォン対応をしない、という選択肢は正直、オススメしません。

 

スマホ対応、といってもやり方はいくつかありますが、現状では「レスポンシブデザインで構築する」やり方が一般的です。

これはCSS3のメディアクエリを利用し、デバイス(ディスプレイサイズ)ごとに異なるCSSを適用させるやり方で、HTMLが同一なため1度の更新でPC向け/スマホ向けの両方が完了する、SEO対策やSNSによるシェアに強い(Googleが推奨)というメリットがあります。

 


 

■集客について

 

せっかくWebサイトをリニューアルしても、訪問者が少ないままでは効果は出ません。

「集客」というと「Web(リスティング)広告」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、
その前に重要なのがSEO(Serch Engine Optimization:自然検索最適化)です。

 

この対応範囲は、制作会社によって幅があったり、対策内容がブラックボックスなことも多いので、
「なにをどこまで対応してくれるのか、項目を示してほしい」
「SEO対策項目(範囲)によりコストが変動する場合は、松竹梅で提案して欲しい」
とリクエストしましょう。

 

■OPTION提案について

・SEOを意識してBlogコンテンツを用意する(オウンドメディア)
・リスティング広告を実施する
・FacebookやYoutubeなどのSNSの活用(ADも含め)

などについては、OPTIONで提案を受け、追加コスト具合を明らかにしておきましょう。

 


 

■各種デジタルツールの導入

 

最低限、

・サイト状況を把握するための解析ツール:Google Analyticsが一般的

は導入前提で見積を取りましょう。

 

また、

・サイト訪問者をバイネームで把握可能にする、訪問状況でスコアリングを行う
MA(Marketing Automation)ツール

の導入も重要な検討課題です。制作会社にこの点について提案可能かどうかを質問し、
可能であれば併せて見積、提案をもらうようにしましょう。

*MAツールについては別項で詳しく解説しています。

 


 

■目標値の設定

 

最後に、これは見積時のパラメータとは異なりますが、目標数値の設定も費用対効果を社内で説明する上で、重要なポイントです。

 

*EコマースなどBtoCのWebサイト制作を得意にしている制作会社の場合、成果(コンバージョン)の定義がBtoBとは異なり、後々会話がかみ合わず、トラブルになることが少なくないので注意しましょう。

 

前回お話した通りBtoBのコーポレートWebサイトのリニューアルの目的は
「Webからの確度の高い問い合わせ(リード)を増やす」
であるべきです。

 

であれば、

・現状のWebからの問い合わせの数と確度

が基準になります。最低限、これを上回らないとリニューアルの意味がありません。

また、これ以外に

・資料請求の数
・セミナー申し込み数

などの現状の現状数値は、最低限、把握しておくことが必要になります。

 


 

いかがでしょうか。

 

これからのBtoB企業のコーポレートWebサイトは、
将来的な「インバウンドセールス(マーケティング)」を実施するための
最重要プラットフォームです。

 

「見た目が変わっただけ」のリニューアルになることのないようにしっかりと目的を考え、
・社内でやるべきことは社内でやる
・逆に、社内で対応できないことは最初から提案をもらう
ということを意識して「失敗しないリニューアル」を目指してください。

 


 

いますぐ、BtoBマーケティングについての課題解決について相談したい、
という方は下記までお問い合わせ下さい。

株式会社Red Comet Management
www.red-cm.com


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