41_これからBtoBでも「感情マーケティング」の時代が来る?

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今回から、日々の雑感的なことを書いていきます。

 

数日前に、

「洋服の青山」さんから、こんなメルマガが届きました。

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私はこう見えて(どう見えてます?笑)、若いころからいわゆる「ブランドもの」に対する憧れが全くありません。

洋服は「高いとか安いとか新しいとか古いとかブランドとかトレンドとか関係なく”自分が好きなものしか着ない”」主義です。

 

そして「洋服の青山」とか「紳士服のAOKI」とかって、いったいどんな層の人が買うんだろう?と謎だったのです。

そこで近所の路面店に出かけてみました。

 

想像とは違って、売っているスーツはリクルーター向けからシニア層まで、幅広い品ぞろえ。

価格も安物ではなく、けっこういいお値段します(なんか2着買うと1着タダ!、とかいう割に1着目高くない?とは感じました)。

それでせっかくなのでちょっとした小物を買って会員登録したら、このメルマガが届いた、と言うワケです。

 

いつもは「セールのお知らせ」とか「キャンペーンのお知らせ」ばかりなのでほぼ読まないのですが、このメルマガはものすごく引っ掛かりました。

 


 

10/1は消費増税のタイミング。各社から「価格改定のお知らせ」ばかりが届きます。そんなもんお知らせする必要あるのかね、BtoCは大変だなぁ、と思ってみてました。中でもマクドナルドさんの「店内/店外共通価格」は、英断だと思いました。お客さんも店員さんもわかりやすいのが一番です。

 

そして本題。私がこのメルマガのどこにひっかかったかというと、

消費増税の話は一切せずに、

「これまでの料金表示のわかりにくさ」「スーツ業界特有の複雑さ」を、
「日本で一番スーツを売ってる我々が」「社長自ら」「我々もその一端を担ってきた」
「本当に申し訳ありません。社長の私がいちばん大切なことを見失っていました」

と謝罪する、という点です。

 

これを読んだ私は、「面白いことするな」>「なんか潔いな」>「応援したくなるな」>「今度またお店に行ってみようかな」と感じました。

 

試しに、知り合いにこのメルマガを見せたら、全員同じような反応でした。

 


 

この例はBtoC業界ですが、BtoBも含め、企業がこういったメッセージを発信するのには勇気が要ります。

 

私もクリエイティブの端くれなのでわかりますが、企画段階で「面白いね!」となっても、実行するとなるとなんやかんやリスクが~とかなんだとか、ストップがかかるものです。

それでも敢えて発信した、ということは本気なんだよな、と感じるのです。

 

そしてそんな広告制作の裏事情なんか知らない人でも、このメッセージは”刺さる”のではないでしょうか。

あざとい、信用ならん、と嫌悪感を抱く人はよほどのひねくれものか、業界の人でしょう(笑)

 


 

何が言いたいか、というと、これは”感情マーケティング”と呼ばれる手法だ、ということ。

 

実はネットマーケティングというジャンルでは、もうとっくに実施されていて、ものすごく消費者を揺り動かす効果がある、と普及しています。

 

私のエリア、BtoBではなかなかお目にかかれないのと、提案したところで拒否られる、という思いからこれまであまり興味がなかったのですが、前回解説した>「サブスク化に伴うマーケティング3.0」の一つが、コレなんですね。

 

機能>課題解決>快適 の「快適」の中には、こういう 感情=emotion に訴えかける手法、というのが必要になります。

 

やりすぎると「あざとさ」や「欺瞞」に感じられるので難しいところですが、このトレンドはおさえておくべき必要がある、と思います。

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