37_お客様の声を営業に活かす!「導入事例コンテンツ」制作のススメ③~ 「事例ビデオ」を同時制作するコツ

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販促、新規営業のキラーコンテンツである「導入事例」制作については、過去に以下の記事で詳しくお話ししました。

10_お客様の声を営業に活かす!「導入事例コンテンツ」制作のススメ①~目的と段取り編

11_お客様の声を営業に活かす!「導入事例コンテンツ」制作のススメ②~内容編

 

今回は、長年、導入事例「PDF(Webと印刷用)の記事」と「ビデオ」の同時制作をディレクションしてきた経験から、効率的に「同時に制作」するコツについて、お話しします。

 


 

私は2005年くらいから導入事例制作に携わり、ほぼ同時期からビデオの同時制作を行ってきました。日本ではかなり早い方だと思います。これまで手掛けた350タイトル近い事例タイトルのうち、およそ50タイトルくらいは「PDF(Webと印刷用)の記事」と「ビデオ」との同時制作です。

 

その時代のIT業界の導入事例はいまよりもさらにテクニカルな記述が多く、ビデオの再生時間も10分を超えるものがザラでした。その後、YouTubeが登場し、ネットワーク帯域が強化され、スマートフォン、タブレットが登場して、ビジネスにおいても一気にビデオの視聴が一般的になりました。そしてその中で、「再生時間は1~2分程度が限界」というのが共通認識となりました。

 

導入事例「ビデオ」の効果

 

導入事例を「ビデオ」でご紹介する手法は、すでに多くの企業で実践されています。

 

<導入事例をビデオ化するメリット>

〇「百聞は一見に如かず」文字より視覚的に訴求できる
〇お客様の雰囲気や利用シーンなどを伝えやすい
〇管理画面や機器の操作など、静止画では表現しにくいものを見せられる
〇SNSなどのWebプロモーションに向いている
〇展示会やセミナーなどで上映するとインパクトが大きく、ブランディング効果も高い

 

ビデオさえあればOK? PDFとの同時制作が必要な理由

 

それならビデオだけでいいじゃないか、と思いがちですが、結論から言えばそれは間違いです。
「PDF(Webと印刷用)の記事」と「ビデオ」にはそれぞれ、役割が異なり、BtoB販促、マーケティングの現場では、両方をセットで揃えておくのがベターです。

理由その1)再生時間

導入事例に限りませんが、前述の通り、販促用ビデオの再生時間は1~2分程度にする必要があります。それ以上に長いと、Webであれば途中で離脱されますし、営業現場、展示会などで上映する際も、ダレてしまいます。

 

そのため、導入事例ビデオはかなりサマライズして要点だけをまとめる必要があり、細かいポイントを訴求するのには向いていません。というより、それは役割ではないのです。

 

1~2分のビデオで、お客様に語っていただけるコメントは数行程度、時間にして数十秒間です。
ほぼ「課題」→「導入効果」結論のみ、となりますので、背景や課題、検討プロセス、利用している機能、などの細かい点は、「PDF(Webと印刷用)の記事」で補足する必要があります。

 

理由その2)配布・共有のむずかしさ


「ビデオ」はスマートフォンやタブレットで、SNSやWebで「不特定多数」に広くご覧いただける一方で、「特定多数」に配布・共有するのはなかなか困難です。ご自身の経験から、URLをメールでお送られても、なかなかクリックして視聴しないのではないでしょうか?

 

セミナーや展示会でご覧いただいても、お客様がそれを自社内で展開・共有する、という際に「ビデオ」は不向きです。また、商談の際に「ビデオ観てください」というのも、環境的にもなかなかハードルが高いものがあります。

 

BtoCとは違い、意思決定者が複数存在するBtoBは、誰か一人のインサイトに響いてもダメで、必ず共有いただく必要があります。
その際に、「コレの詳しい資料ないの?」ということになります。

 

そのため、「ご覧いただいたビデオの詳細はこちらをご覧ください」として、「PDF(Webと印刷用)の記事」が必要になるのです。

 

「同時制作」のやり方、コツ

「PDF(Webと印刷用)の記事」と「ビデオ」は制作会社が違うため、2回に分けて制作するケースも少なくありませんが、これはオススメしません。なによりお客様への取材・撮影が2回になることで負荷が高い上に、社内も調整と制作などあらゆる面で二度手間が発生し、効率がハンパなく悪くなります。

 

同時制作手法は、大きく2パターンあります。

 

<パターン1>

導入事例「PDF(Webと印刷用)の記事」インタビュー時に、「ビデオ」を全編撮影して、後で編集して制作

◎メリット: お客様はビデオを意識せずお話しいただけて負荷が低い
×デメリット:「削除どころ」が難しく、短時間に編集するのが非常に困難
       撮影素材が長時間になり、編集にも時間がかかる
       お客様コメントが長く続いたり、複数の方がクロストークすると、編集が困難になる

 

<パターン2>

導入事例「PDF(Webと印刷用)の記事」インタビュー後に、「ビデオ」用コメントだけをお客様に再度お話しいただく

◎メリット: 必要な個所のみ撮影するため、編集が容易
       明確なメッセージとなり、訴求力が高まる
       人ごとにシチュエーションを変えての撮影も可能で画に変化が出る

×デメリット:お客様はインタビュー取材後にビデオ撮影となり、やや負荷が高い

 

黎明期はさまざまなパターンを試しました。お客様の負荷が少ない、<パターン1>が主流でした。しかし、上記にあるようなデメリットの方が高まり、現在はほぼ、<パターン2>で制作しています。

 

<パターン2>の場合、インタビュー取材がおよそ1時間弱で、その際に各ポイントからお客様の印象的なコメントを抽出しておいて、あらためてビデオ撮りを行います。ビデオ撮影の時間は登場人数やお客様のキャラクターにより前後しますが、そもそも撮影したいコメントは各数十秒、1~2行ずつですし、直前のインタビュー取材でお話しいただいた内容なため、約30分程度でスムーズに終わります。

 


 

弊社では、ビデオ制作パートナーと共同で、導入事例コンテンツの記事とビデオ同時制作の企画から制作までを、一気通貫でサポートいたします。販促、マーケティング戦略で導入事例コンテンツの強化を検討されている方は、お気軽にお声がけください。

株式会社Red Comet Management
www.red-cm.com

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